2007年6月24日日曜日

またしてもオンラインRPGへの非生産的な愚痴

 なんか3か月以上も放置して2個目のブログ立ち上げた意味あんのかと思いつつ、タイトルをリニューアルしてよりキモくなって再開しますよ。←露悪趣味もほどほどにしろよ

 例によってまたオンラインRPGに対する愚痴です。また付けなくてもいいいちゃもんを付けていきますよぉ。

 つかね、オンラインRPGは結局のところ「RPG」じゃねーっつー話ですよ。今のオンラインPRGでどんだけの人が「ロールプレイング」してる? まぁそんな何種類もオンラインRPGやってないけどさ、私の経験の限りではオンラインRPGでやることって大体が「レベル高めの人とパーティ組んで狩り」が中核で、しかも低レベル帯だとだとパーティメンバーの半分以上がレベル上げきってやること無い人のセカンドキャラだったりして中の人は神=廃人レベルで、口を開けば「あそこの狩場がいい」だの「タゲってBindして遠隔DD&DoT」だの「今日は○○のnamed狩りましょうか」などと効率最優先の専門用語で会話するし、そんなんじゃいくら見た目が「剣と魔法のファンタジー世界」っぽくったって結局うざったい損得尽くの現実社会の縮図でしかないわけですよ。どこにファンタジー要素があるんだ。見かけは仮想現実の美しい世界なのに行われている会話がこれだとホント幻滅するんですよね。「ロード・オブ・ザ・リング」の映画見てて、登場人物の台詞の字幕の語尾に「だよねw」とか付いてたらもう台無しでしょ? そんな感じ。

 別にファンタジー文学とかに詳しいわけじゃないけど、私がかつて慣れ親しんだドラクエ・初期FFはまさに自分が勇者に「なりきって」、純粋に「ロールプレイ」できたわけです(「だったらオフゲーやってろよ」と反論なさる方はここから先読まないでください)。そうやって想像力を掻き立てながらゲームを進めていくことがとても楽しかった。そしてさらに、「あそこのダンジョンはこうだ」「あの敵はここだ」などと友達と情報交換して、楽しみを倍化させる事できたわけです。

 オンラインRPGが生まれ、「リアルタイム」の概念が導入され、また人間同士が同じ時空間で活動することにより、仮想現実世界がより拡充・精密化し、最初に触れたときは「この世界でどんなにか広く深いゲーム体験ができるんだろう」と驚嘆したものです。しかし、その仮想世界の中で人間たちはより深いゲーム体験の追求のみならず、現実世界の観念である「競争原理」と「私的所有の原理」を持ち込んだ。つまり「より短時間でより多くのものを獲得する」ことに価値を置き始めたわけです。置き始めたっつーかそれを重視するようになってきた。「ストーリー型」から「クエスト型」への転換とも関連するでしょうか。
 これは、それが好きな人には仮想世界の「補完」と見えたかもしれませんが、私にとっては世界観の「破壊」以外の何者でもなかった。現実世界において最も嫌な、逃れられない鎖で我々を縛っている2つの要素を、なんで好き好んで仮想世界でまで味わわなきゃならんのかって話ですよ。
 まぁそりゃドラクエとかだって「低レベルor短時間クリア」なんつー楽しみ方もありますよ。しかしそれはドラクエ内世界の価値観に影響を与えるものではないわけで、それをメインに据えられちゃっても困るわけですよ。ファンタジー小説を読むことにおいて「早く読み切る」「多く読む」事が主な価値なわけではないだろうし。

 こうしてオンラインRPGで「競争による勝利」「私的所有の拡大」、言い換えれば「征服欲の達成」に味を占めちゃった人たちは、「群れ」を作り始める。なぜならその方が競争に有利だから。つーか運営会社も商売の都合上群れを作らせる方向に動いちゃってるし。でもって最初の「効率最優先の会話」につながるわけですが、要はオンラインRPGにおいて価値あるものとされるのが「良質なゲーム体験(ファンタジー体験と言い換えてもいいか)」ではなく「いかに競争に勝利し私的所有を拡大するか」とされる以上、効率重視もパーティ戦重視も小規模コミュニティ重視も当然の流れになってしまうわけです。小規模コミュニティ(ギルド、LS等)が情報すらも私的所有の対象とし、情報がコミュニティ内で完結して世界全体に還元されなくなり、ひいては「高レベルプレーヤ主体」「固定PT主体」に偏っていく。メンバーが黙って辞めれば「断ってから行けよ」と非難する。なぜなら競争に不利になるから。そうなるともはやロールプレイングゲームどころかゲームですらなくなって、現実の資本主義社会の延長そのまんまになってしまう。そして足抜けできなくなって中毒症状に陥り廃人コースをたどるか、燃え尽きて引退、となってしまう。(どうでもいいけどオンラインRPG運営会社と廃人プレーヤって麻薬売人と中毒患者の関係とそっくりですね)

 なんでこうなっちゃうのか。まぁ突き詰めて言うと米国的価値観(フロンティアスピリッツ)に起因する、などと敷衍することもできそうですが措くとして、私としては「ロールプレイング」の復権を唱えたいわけでして。つまり仮想現実における世界観の体験、ドラクエでは為し得なかったリアルな人間との会話。それは「どこの狩場が得」とかじゃなくてあくまで世界観を壊さないように、要はキャラに「なりきって」話してくれればいいわけで、「中の人」を意識させない態度を徹底してくれればいいわけです。まぁ昨今のチャット重視のオンラインRPGに慣らされちゃった人たちにそんな芝居がかった物言いを強制することなんてほぼ不可能でしょうけどね。でもそんなサーバが1箇所くらいあってもいいんじゃないかなぁ、と思ったりする今日この頃。
 ここで以前どこかのサイトで読んだ名言を引いておきます。
「チャットする暇があったら、ゲームしますんで。マジで。」

 なんかこれ以上書いても文脈が破綻しそうなのでやめときます。まぁほとんどが少ない経験に基づく偏見のみで書いてますので、「バカじゃねーのこいつ」と思っておいていただければ幸いです。いつものことですけど。

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